※この記事はネタバレを含みます。
ゴールデンカムイ最終章の舞台・函館。2泊3日あれば余裕……と思っていませんか? 実は、下調べなしで適当に回ると『夕方でクルーズ船が真っ暗になって何も見えない』『位置関係がイマイチ掴めない』という大失敗をやらかします(私がそうでした)。その実体験の失敗を踏まえ、位置関係の解像度が爆上がりする効率的な2泊3日モデルコースを徹底解説します!
聖地巡礼モデルプラン 〜徒歩と路面電車のみ〜
(1日目)函館山で全体像を把握する日
- 午前〜お昼: 函館着・ランチ(五島軒本店でスーシュカをゲット)
- 午後: 函館山でロープウェー(門倉・キラウシビュー)
- 15時まで: ホテル白林(旧ロシア総領事館)
- 夕方〜: 函館市北方民族資料館(余裕あれば、旧函館区公会堂、旧イギリス領事館、ハリストス正教会)
(2日目)クルーズ船を軸に大本命を堪能する日
- 午前中: 五稜郭・五稜郭タワー
- お昼: ラッキーピエロをテイクアウトして海辺でランチ
- 13時〜: 函館湾クルーズ(60分コース)
- 午後: 路面電車で湯川寺へ
- 夕方〜: 湯川温泉で日帰り入浴
(3日目)船と岬を回収する日
- 青函連絡船記念館摩周丸
- 立待岬
函館街歩きで位置関係の解像度を上げる
函館戦の位置関係はざっくりこんな感じ。①五稜郭②函館山③函館湾のそれぞれのポイントから登場人物たちには景色がどう見えたのか確認したいですよね。

1日目:函館山から全体像を把握
聖地巡礼といえばまずは五稜郭、と思われるでしょうが、そこに「待った」をかけたい。 一番最初に行くべき場所、それは函館山です。なぜなら、街の全体像が当時の目線で見ることができるからです。
⛰️ 函館山(門倉、キラウシビュー)
函館山といえば夜景ですが、ゴールデンカムイ目線で眺めるためには日中に行きましょう。坂を登ってロープウェーに乗って数分で展望台に到着

「このあたりから見ていたのかな」「ここから攻撃したのか」など、ついつい漫画の場面と現実の風景を重ねてしまいます。単なる「夜景が綺麗!」では終わらないのが、聖地巡礼のワクワクするところです。
作中では、五稜郭の戦いの時に隠した大砲で函館湾の海軍を攻撃するシーンがありましたが、「あの急な坂道をどうやって大砲を運んだのだろう、トラックとかない時代に……」と思いを馳せてしまいます。山から湾の見晴らしは良くて攻撃しやすい分、攻撃もされやすい。実際に山から眺めてみると、「なるほど、ここからなら湾が丸見えだ」と納得しました。

ちなみに、私はこの坂道を登るのですでにゼエゼエと息切れしてしまいました。
大砲を運ぶ?無理無理。。。
鯉登少将と鶴見中尉がかっ飛ばしていた3輪車のスピードを感じながら坂を堪能しました。
五島軒本店でスーシュカをゲット
ロープウェ〜乗り場の少し手前に「五島軒本店」があります。ここで、ロシアのお茶請け「スーシュカ」が買えます。
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旧ロシア領事館は15時までに入ろう
ロープウェー乗り場から西に向かって歩いていくと、旧箱館区公会堂や旧イギリス領館、ハリストス正教会などの歴史的建造物群がありますが、まずは、その先にある旧ロシア領事館に行くことをおすすめします。鯉登少尉が幼少期に誘拐された事件の舞台です。現在改修されホテルになっていますが、ギフトコーナーやエントランスは宿泊者以外でも15時まであれば利用できます。
函館市北方民族資料館がアツイ!
1日目の最後は函館北方民族資料館です。ここにはアイヌをはじめ、北方領土に暮らす様々な民族の衣装や生活用品などが展示されています。マキリやストゥなど漫画でみたものがたくさん展示されている上、ゴールデンカムイのコアなファンと思われる学芸員さんの解説が読み応えがあります。坂を上り下りして疲れていると思いますが、滞在時間は1時間以上を見積もったほうが良いので体力を温存しておきましょう。
旧イギリス領事館、函館区公会堂は余裕があれば。
旧イギリス領事館や函館区公会堂は、いわゆる『作中の聖地』ではありません。ですが、明治期の函館が歩んだハイカラな歴史や、土方歳三たちが駆け抜けた時代背景を肌で感じるには、ここを外すのは勿体ない。時間と体力に余裕があるなら、北方民族博物館も回れるお得な3館共通券を買ってぜひ組み込んでほしいスポットです。3館共通券は期限がないので行けなかった施設は3日目に回してもOKです。
2日目:13時のクルーズ船を押さえ、大本命五稜郭を堪能
2日目の鍵を握るのはクルーズ船。なぜなら、鯉登少将の足取りが追える60分コースは1日1本13時からの運行しかないからです。
五稜郭には、権利証が隠されていた倉庫、金塊の隠されていた井戸、戦いが繰り広げられた橋など聖地がたくさん散らばっているので、漫画を片手に回ると軽く2時間はかかります。 シーズンだと五稜郭タワーに登るのにも時間がかかるため、午前中いっぱいは五稜郭をじっくり回るのが正解です。
🟦 五稜郭タワー(気球に乗った第7師団ビュー)
五稜郭タワーに上って星形の全体像を眺めると、漫画で見ていた五稜郭が「ここか!」と一気に現実の地形としてつながります。タワーからの景色なので、五稜郭よりも気球に乗った第7師団ビューが近いかなと思います。
函館港から五稜郭までかなり距離があるように見えますが(実際は約3km)、作中では函館湾からの艦砲射撃で、五稜郭のセンターにある奉行所もボロボロになっていました。湾からここまで大砲が届いていたのかという怖さと高所恐怖とで足がガクガク・ブルブルしました。

クルーズ船で鯉登少々ビューを堪能
クルーズ船の目的はもちろん、鯉登少将目線で海の上から全体像(山・湾・街)を俯瞰することです。そして、私が強く勧めたい60分クルーズが1日1便しかないのです。
函館湾を周遊する40分コースと津軽海峡近くまで回る60分コースがありますが、乗るべきは60分コース。なぜなら、鶴見中尉の要請で海軍が出動したルートに近いからです。ただし、13時発の1日1便しかないため、早めにチケットを入手したほうが良いでしょう。もし40分コースにするなら、必ず日が出ている時間帯にしましょう。
私はうっかり五稜郭を先に回ってしまい、乗船時は日暮どき。さらにあいにくの天候で函館山もガスっている上、帰りはほぼ真っ暗。函館山も五稜郭も見ることができませんでした🥲 次は、ちゃんと日中に乗って海軍ビューを確認すると心に誓いました。

ランチは海を眺めながらラッキーピエロ
クルーズ船に乗るまでの間、赤レンガ倉庫をぶらぶらするのもよし、カフェでお茶するのもよし。私のおすすめは、函館の老舗ハンバーガー屋で「ラッキーピエロ」でテイクアウトしてベンチで海を見ながらランチです。
路面電車で湯川寺へ
函館湾クルーズが終わると14時。ここから路面電車に乗って、湯川寺へ。
終点の湯川駅で降りて徒歩3分。
新撰組が大砲を隠していた観音様などが祀られています。
湯川温泉で旅の疲れを癒す
2日目び締めくくりはもちろん、函館の奥座敷・湯の川温泉での日帰り入浴。
函館戦争の折、榎本武揚も、そして土方歳三をはじめとする新撰組の男たちも、この湯の川の温泉で束の間の冷えと戦いの疲れを癒やしたと言われています。
作中の過酷な北の大地や激しい戦いに思いを馳せながら、同じ温泉に浸かる――これ以上の最高の締めくくりが他にあるでしょうか。歩き倒した足と熱くなった頭を極上の湯でスッキリ洗い流しましょう。
3日目:半日観光は船と岬
最終日は昼過ぎに帰る前提で、比較的駅近くにある摩周丸、土方歳三終焉の地などを巡るのがおすすめ。もし、時間が許すのであれば、路面電車に乗って立待岬で絶景を楽しんでほしいと思います。
青函連絡船記念館摩周丸で「比羅夫丸」の模型に震える
ここ、ただの観光船と思ってスルーしたらもったいない。なんと『ゴールデンカムイ』の作中で杉元たちが樺太脱出の際に乗った「樺太連絡船のモデル・比羅夫丸(ひらふまる)」の模型が展示されています。
漫画のあの緊迫した逃避行を思い出して鳥肌が立つのはもちろん、普通に展示や船内構造がめちゃくちゃ見応えあって、テンションが上がってしまいました。運転室で様々な機材を触ったりできる上、ガイドさんの説明に引き込まれ、あっという間に1〜2時間くらい過ぎてしまいます。
石川啄木のゆかりの地:立待岬で函館来訪を誓う
そして最後に足を延ばしたいのが「立待岬」。
ここは直接的なゴールデンカムイの聖地というわけではありませんが、海に突き出た断崖絶壁のロケーションがとにかく最高。運が良ければ津軽海峡の向こうに青森まで見渡せます。
近くには石川啄木の家族の墓もあり、函館という街が持っている少し切なくてノスタルジックな歴史の空気を最後に深呼吸して吸い込むには最高の場所です。
(……関係ないけど、石川啄木が結構なクズということを漫画で知ったのは私だけではないはず)

もう一つの聖地:JRイン函館
宿泊地に選んだのは、函館駅直結の「JRイン函館」。駅の真上という圧倒的利便性は、旅のフットワークを劇的に軽くしてくれます。言わずもがな、函館駅はゴールデンカムイの聖地のひとつ。聖地の真上に寝泊まりするという最高の贅沢で、金色の良い夢が見れた気がします。
さらにこのホテル、室内の快適さだけでなく、設備がとにかくヤバいです。
- 最上階の大浴場とラウンジから函館山と市場が一望できる
- 函館の老舗珈琲店「美鈴」のコーヒーがフリーで飲める太っ腹サービス
- 本棚には北海道関連の本や写真集に加え、『ゴールデンカムイ』全巻完備
風呂上がりに函館の夜景を眺め、コーヒーを飲みながらマンガタイム。最高に至福の時間を過ごせました。
身軽な旅の結論:移動にリソースを溶かさない
東京から函館までは、新幹線なら片道約4時間。飛行機なら約1時間半。今回は新幹線を選びました。
時間だけなら飛行機の圧勝ですが、私は新幹線の「手続き不要。さっと乗ってあとは座っていられる」という気楽さが好きです。駅に少し早めに着いて、乗ったらコーヒーを飲みながら『ゴールデンカムイ』を読んだり、聖地巡礼のルートを確認したり。
4時間の移動時間も、旅行の予習を楽しむ時間にしてしまえばいい。
移動で体力を使い果たさず、移動時間そのものも楽しむ。これも私にとっては「身軽な旅」です。
聖地巡礼にKindleは欠かせない
今回の函館旅行で、もう一つ欠かせなかったのが電子書籍リーダーKindleです。
聖地巡礼の何が楽しいって、実際の風景と漫画の場面をその場で見比べられること。
五稜郭では漫画を開いて「この場面はこのあたりか?」と確認し、函館山では「ここから見ていたのかな」と想像する。紙の漫画を何冊も持ち歩くのは大変ですが、Kindleなら全巻入れても荷物はほとんど増えません。
今回も『ゴールデンカムイ』をKindleに入れて、漫画片手に函館の街を歩きました。
聖地巡礼では、Kindleは単なる読書端末というより、現地で作品と現実を照らし合わせるためのガイドブック。これがあるだけで、普通の観光地が一気に「物語の舞台」に変わります。
しかも旅行中なら、移動中に漫画を読み返して予習もできる。
聖地巡礼とKindle、かなり相性がいいです。
軽くて薄くて目に優しい。私のおすすめのKindleはこちら。
まとめ:今回の旅にかかった総費用
さて、今回のモデルプラン、総額でいくらかかったというと約10万円でした。
- 新幹線+ホテルのパック(2泊3日朝食付き): 約8万円
- 現地での食事・入場料・お土産代など: 約2万円
お盆ピーク時なので高めなのは仕方ありません。
でも、これが平日やオフシーズンならもっと安く旅ができる。
「早期退職したら、平日にふらっと函館へ行こう」
そんな楽しみがまた一つ増えました。
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