【FPの大誤算】1日でも早いFIREを願う私が、70万のテーブル(テクタM21)に防衛線をぶち壊された話。

「不安を減らす」家計と資産の研究

こんにちは、スナッピーです。

普段はFP2級の知識をフル稼働させて、布団乾燥機やマットレスのスペックを冷徹に比較し、「読者のみなさんに1円の無駄な損もさせない」をモットーにしている私ですが、先日、アクタス(ACTUS)の店頭で、あるひとつの家具の前に釘付けになりました。

ドイツの名門ブランド・TECTA(テクタ)のダイニングテーブル、「M21」
お値段、約70万円。

結論から言います。
私は、この70万円のテーブルを買いませんでした。

我が家には、美しく配置できる広い空間がないからです。
しかし、私の脳内は今、このテーブルのことで完全に宇宙と化しています。

(アクタス公式HPはこちら。気になる方はご覧ください)

1. もう四角は飽きた、飽きたんだよ!!

私の部屋は、無駄を削ぎ落とした、SNSなどでよく見かけるミニマリストの殺風景な部屋です。
モノや色彩などの雑音を減らしていくと、似たり寄ったりの空間に集約されます。

そんな「真四角で白い部屋」に突如としてこのテクタM21が現れたらどうなるか。

このテーブルの最大の良さは、「四角くない、丸くない、有機的な形」にあります。
現代の私たちは、四角い書類に追われ、四角いパソコン画面を睨み、四角い部屋で暮らしています。

「もう四角は飽きた、飽きたんだよ!!」

心の中で、そう叫びました。

座る場所を少し変えるだけで、目の前に広がる天板の表情も、部屋の景色もガラリと変わる。一緒に座る人との距離感も変わる。このテーブルがひとつあるだけで、小さく狭い部屋が宇宙に変わる。

なぜ、そこまで空間が変わるのか。その秘密は、なんと言ってもこのテーブルの「脚部」にあります。

丸い穴がくり抜かれた板がくの字に組み合わされているのですが、重厚すぎず、華奢すぎず、完璧なバランスに、「3次元万歳!!」と思わず喝采したくなります。

さらに、木の温かみの中に、ガラス棚板という異素材が組み合わさることで、空間に圧倒的な「深み」と「抜け感」が生まれる。

これはただの使いやすいテーブルではありません。美しい工芸品であり、「夢とロマン」そのものなのです。

2. 仕事のストレスでゴリゴリに削られていたが、モノに救われる

実はここ最近、仕事で精神をすり減らされるような本当にヘビーな対応が重なり、私の心はゴリゴリに削られていました。暗い霧の中にいるような、ため息しか出ない日々。

そんな限界のタイミングで出会ったのが、このテクタM21でした。

不思議なもので、アクタスでその美しい曲線に触れ、「いつかこのテクタM21のある生活」を妄想しただけで、あれほど重くのしかかっていた仕事のストレスが一瞬で吹き飛んでしまったのです。

モノを減らす引き算の幸せを信じて、これまで必死にモノを捨て続けてきたミニマリストの私が、まさか、たったひとつの「モノ」の引力によって、絶望の淵から心を救い上げられるとは。

人生は本当に分からないものです。

3. FIRE至上主義のFPが、ルールをねじ曲げた瞬間

もうひとつ、私には「冷徹な計算」に基づく人生のルールがあります。
それは、「1日でも早いFIRE(早期リタイア)を達成するために、出ていくお金には1円単位でシビアになる」ということ。

S&P500の数字を睨みながら、未来の自由を買うために徹底的な倹約を自分に課してきました。
70万円なんて、今の私からすれば「リタイアを遠ざける大敵」以外の何物でもありません。

「多少の経済的な不自由と引き換えにしてでも、このテーブルと人生を共にしたい」

しかし、テクタM21は私のその強固な防衛線を、一瞬でぶち壊していきました。

そう思わせるほど、私の魂は激しく揺さぶられてしまったのです。
経済的自由獲得のためのマイ・ルールをねじ曲げてでも欲しいと思える名作に出会えたこと。それはFPとしては大誤算ですが、一人の人間としては、これ以上ない幸福なバグでした。

4. FP視点で考える「家具への投資」はアリかナシか?

では、この感情のバグを、FPとしてどうロジックに落とし込むか。
私は「用強美を兼ね備えたお気に入りへの投資は、長期的には大アリ(むしろ得)」だと確信しています。

家具への向き合い方心理的・金銭的インパクト
妥協して買った家具毎日目に入るたびに「小さな小さなストレス」が積み重なり、やがて見過ごせなくなる。買い替えるハメになれば、結局は最初から良いものを買うより高くつく(ステルス損失)。
本物(お気に入り)への投資使うたび、見るたびに幸福度が上がる。その美しさを損なわないために、空間をきれいに保とうと努力する。結果として常に気分良く過ごすことができる、というプラスのスパイラルになる。

さらに、テクタM21のような世界的な名作クラシックは、流行り廃りがないため中古市場での需要が爆発しています。早い話、リセールバリューが高い。

70万円をただ消費するのではなく、価値の目減りしにくい「現物資産」に資金移動させるようなものです。

結び:モノを捨て続けたミニマリスト、モノに救われる

私はこれまで、モノを捨てることで幸せになれると信じてミニマリズムを実践してきました。無駄を引き算したあとの静寂は、確かに心地よいものです。

でも、今回テクタM21に出会って気づきました。
モノを捨てて幸せになれることもあれば、モノのおかげで幸せになれることもあるんだな、と。

用強美を兼ね備えたお気に入りに出会い、集め、使うこと。それこそが、人生の豊かさそのものです。

私には、最高にワクワクする「将来の夢」ができました。

数年後、仕事を辞めたら、私はどこか心地よい地方都市に引っ越します。そこで今より少し広い部屋を借りて、あの有機的な宇宙、テクタのテーブルを部屋の真ん中にドンと置くのです。

昼間はマクドナルドで軽やかにパートをして、帰ってきたらテクタのテーブルで読書をしたり、このブログを書いたりする。そして夜は、コンビニの安いワイン(具体的に言うとセブンの600円のやつ)を飲む。テクタM21で味わえば格別のものに変わるはず。

今夜、私の部屋にテクタはありません。
でも、未来の夢という最強のガソリンを手に入れた私の胸の中には、すでに広大な宇宙が広がっています。

あなたはモノに心を掴まれたことはありますか? 良かったら、教えてください。

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