【社保ハック】週3マックは「バイト」じゃない、最強の「民間保険」への加入手続き

「今すぐ辞めたい?」アラフィフの働き方研究

皆さま、お疲れ様です。

週5日8時間勤務に疲れ、仕事を辞めたいアラフィフです。

退職後の夢はセミリタイア。

図書館、映画館が徒歩圏内にある地方都市のマクドナルドでバイトをしながら1、2年ごとに引っ越して住む場所を変えること。

流しのマックバイト・ノマドワーカーとしてのんびり暮らしたいと考えています。

今回は、ファイナンシャルプランナーとしてチェックしておかなくてはいけない、ノマドワーカーの健康保険について書きたいと思います。

結論は「ぎりぎり社会保険に入れるレベルで働く(ギリ社保)」

これが、ノマドワーカーの勝ち筋です。

「社会保険に入っている家族の扶養に入る」は負担ゼロですが、この記事では単身ノマドワーカーを前提にお話します。

「社会保険の壁」を逆手に取った戦略

2024年10月の法改正で、マクドナルドのような大企業(従業員51人以上)は、以下の条件を満たすと社会保険(健康保険・厚生年金)への加入が義務化されました。

  • 週の労働時間が20時間以上
  • 月額賃金が8.8万円以上(年収約106万円以上)
  • 2ヶ月を超える雇用の見込みがある

時給1,100円の地方都市を想定してみましょう。

  • 1日7時間 × 週3日 = 週21時間
  • 月給:約92,400円(1,100円 × 21時間 × 4週間)

これで、「社保加入」の切符が手に入ります。

2026年10月の法改正はマックバイトノマドワーカーの追い風に!

2026年10月には、社保加入の要件から、月額賃金が撤廃され、

週の労働時間が20時間以上であれば社保に加入できるようになります。

制度改悪だという意見がありますが、

セミリタイアでギリ社保加入を狙うアラフィフにとっては、

選べる仕事が増える時給が高い地域でもっと短い時間で社保に入れる

といった恩恵があります。

なぜ「ギリ社保」が最強なのか?

労働時間が条件を満たさなくて社保に入れなかった場合、自治体の国民健康保険に入ることになりますが、圧倒的にコスパがいいのは社保だからです。

社保のメリット

  • 保険料算定のベースが給与所得のみ
  • 料金は半分会社が出してくれる
  • 給付(受けられるサービス)が国保より手厚い

詳しく説明します。

項目国民健康保険・国民年金(全額自己負担)社会保険(会社と折半)
健康保険料前年の所得次第でエグい額が請求される
加入者全員に賦課される。
会社が半分払ってくれる。 傷病手当金も出る。
本人分で被扶養者全員分の保険・年金がカバーされる。
事業所得には保険料がかからない。
年金全額自己負担(月約1.7万円固定)会社が半分負担。 しかも将来の受給額が微増する。
支払方法自分で納付書を持っていく(面倒)給与天引き(楽)

社保のメリット1:保険料算定のベースが給与所得のみ

ここが一番のポイントです。

国民健康保険は加入者の前年の総所得によって決まるので、給料以外に年金所得や事業所得、不動産所得、配当所得(源泉徴収なしで自分で確定申告しているもの)などにも容赦なく課税されます。

一方、社会保険は4〜6月に支給された給与収入のみによって決まります。

結果として、国保の方が毎月の負担額が高くなりがちです。

筆者は、ギリ社保レベルでバイトして、残りの時間は自分のスモールビジネスに充て、

憧れの事業所得を稼ぎたいと思っています。

頑張って稼いだ事業所得にまで、社会保険料をかけられてはたまりません。

ギリ社保は働くモチベーション維持にも必要なシステムです。

そういう理由で今の時代、「社保に入りたくない」という層がいますが、

アラフィフともなると原因不明の体調不良や病気のリスクがあり、

質のいい医療を3割負担で受けられる国民皆保険制度は、素晴らしいインフラだと思います。

賢い大人は「いかに少ない労働時間で、会社の金でインフラを利用するか」を考えるべきだと思います。

社保のメリット2:料金は半分会社が出してくれる

社保に入ると、年金(厚生年金と国民年金)、雇用保険、介護保険にも自動で加入します。

これらの費用を会社が半分負担をしてくれます。

国民健康保険だと厚生年金や雇用保険はなく、全額自己負担です。

毎月の負担額はギリ社保が圧倒的にお得。

シミュレーションしてみましょう。

マクドナルドで働くと、日本マクドナルド健康保険組合に加入することになります。

毎月のバイト代が8.8万円(年間106万円)だった場合、毎月の社会保険料は14,335円です。

  • 健康保険料と介護保険料 11,598円の半分の5,799円/月
  • 雇用保険 484円/月
  • 厚生年金・国民年金 8,052円/月

一方の国民健康保険は、市町村によって異なります。

筆者の移住先の候補である福岡市の場合、年間の給与収入が100万円だった場合、

毎月の社会保険料は20,926円です。

  • 健康保険料と介護保険料の合計は、3,416円/月
  • 国民年金 17,510円/月

ギリ社保の方が毎月6,000円もお得です。

給付(受けられるサービス)が国保より手厚い

社保にあって、国保にないサービスに以下があります。

  • 傷病手当金
  • 出産手当金

傷病手当金とは、病気や怪我で働けなくなった時に月給の3分の2が最長1年6ヶ月支給されるというものです。

特に「頚椎症」の不安がある筆者にとって、万が一働けなくなった時に給与の約3分の2が補償される「傷病手当金」(社会保険のみの特典)は、最強の保険になります。

国保の場合は、病気や怪我等で所得が4割以上減った場合、所得割が安くなる、

という制度がありますが、

100万円のバイト収入の場合、所得割額はそもそも数千円なので焼け石に水です。

ギリ社保を目指す上で、確認しておきたいのが加入する社保の独自の給付です。

例えば日本マクドナルド健康保険組合では、付加給付があります。

これは医療費が高額になった時の補助金みたいなものです。

年間の給与収入が106万だった場合、毎月の医療費の負担上限額は、57,600円ですが、

日本マクドナルド健康保険組合は、負担の上限額が35,400円です。

差額は会社が負担してくれます。これが付加給付です。

また、日本マクドナルド健康保険組合は、健康サポートという独自のサービスを実施しており、

スポーツジムや予防接種、人間ドックの補助や、医師との健康相談チャットなど国保にはない手厚いサポートを実施しています。

最低限の労働で、これらのサービスを使い倒し健康を維持する、これもマックバイトノマド戦術です。

「雇用保険」を途切れさせないメリット

バイトを渡り歩く際に重要なのが、雇用保険の「被保険者期間」です。

  • 条件: 週20時間以上働けば自動加入。
  • メリット: 移住先でのバイトが万が一合わずに辞めても、通算で12ヶ月以上(離職日前2年間)加入していれば、失業手当がもらえます。
  • さらに: 「リスキリング(司書資格など)」を考えるなら、雇用保険に入っていることで、受講費用の20%〜が戻ってくる「教育訓練給付金」が使える可能性も高まります。

低コスト・低ストレス・高リターンな働き方

「週3日・1日7時間」または「週4日・1日5時間」。 このラインを守れば、「低ストレスで社保の恩恵をフルに受けつつ、週の半分(3〜4日)は完全に自由時間」という、計算し尽くされた移住生活が完成します。

「週5で働いて月20万稼いで、高い税金と社保を払う」のは現役世代に任せましょう。

私たちは「最低限の労働で最大限のインフラ(社保)を利用する」という、少しズルい(賢い)立ち回りを目指すのです。

「必死に正社員で働いて、高い税金を納める時期は卒業。これからは『マックのポテトを揚げる時間』を社保へのパスポートとして使い、国のシステムを最大限にハック(賢く利用)して生きていく。それが働くことに疲れたアラフィフが導き出した答えです。」

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