敷布団やマットレスを家で洗えたら、もっと清潔に使えるのに——。
そう思って「洗える敷布団」について、調べ始めたところ、どうしても無視できない「弱点」が見えてきました。
洗える敷布団・マットレスは“芯材の洗い方”で分かれる
敷布団には、クッション性や体圧分散を実現するための固綿という芯材が使われています。
洗える敷布団には固綿の取扱で大きく3種類に分かれます。
- 外側の生地だけ洗えるタイプ(芯材は洗えない)
- 芯材ごと洗えるタイプ
この記事では、芯材ごと洗えるタイプの4つの人気商品について、洗いやすさ、寝心地、メリット、デメリットを比較し、「どの弱点なら受け入れられるか」の比較をまとめました。
洗いやすさ・寝心地・扱いやすさの違いをコンパクトに整理しているので、
自分に合う1枚がすぐに見つかります。
▼関連記事 :外側の生地だけ洗えるタイプの敷布団を比較した記事はこちら
家で洗える敷き布団を比較|アイリスオーヤマ・ニトリ・ふとん工房サカイ本店の違いと選び方
この記事が役立つ人
- 家で洗える敷き布団/マットレスの選び方を知りたい人
- 家で洗える敷布団・マットレスの強みだけでなく弱点も知りたい人
今回比較する洗える敷き布団・マットレス
- アイリスオーヤマ 洗える敷き布団 洗濯ネット付 SKF-WB05-SN
- アイリスオーヤマ エアリーマットレス 厚さ5cm
- ウィンドバード 洗える敷布団 全周ファスナー シングル・ロング
- ブレインスリープ オールインワン
結論:選ぶポイントは洗える敷布団の“弱点”に目をつぶれるか
家で丸洗いできる敷布団・マットレスには、
- 固綿入りの敷布団タイプ
- 中材が合成繊維で作られたマットレスタイプ
の2種類があり、特徴が大きく異なります。
固綿入りの“敷布団”タイプ
アイリスオーヤマ 洗える敷布団
これは合成繊維のマットレスとは構造が異なり、
- 洗濯機で丸洗いできる
- 乾きやすい
- 敷布団そのままの寝心地
- 冬でも冷えにくくオールシーズン対応
というメリットがある一方、
- 洗濯に工夫をしないと、固綿が偏って平らでなくなる(修復不可能)
- 頻繁に洗うとへたりやすい
というデメリットがあります。
合成繊維で作られた“マットレス”タイプ
・アイリスオーヤマ エアリーマットレス
・ウィンドバード 洗える敷布団 全周ファスナー
・ブレインスリープ オールインワン
これらの共通点は、洗いやすさを優先した合成繊維(ポリエステル系・ポリエチレン系)を使っていること。
共通するメリットとして、
- カバーを外しシャワーで流し立てかけて置くだけで簡単に汚れが落ちる
- 湿気がこもりにくくムレにくい
- すぐに乾く
- 防塵、防臭、防ダニ効果
があります。
一方で、共通デメリットとして、
- 冬はどうしても冷えやすい
- 寝返りの際、「シャリシャリ」「カサカサ」音が出ることがある
があります。
つまり、
洗いやすさが最大の魅力であり、最大のクセもそこにあります。
「固綿の偏りリスク」か「冬の寒さ」のどちらを目をつぶることができるかで、
合成繊維のマットレスタイプか固綿入り敷布団タイプを選ぶかが決まります。
商品レビュー
それでは、個々の商品のメリット・デメリットを未定いきましょう。
アイリスオーヤマ 洗える敷き布団 洗濯ネット付 SKF-WB05-SN
“敷布団そのものを丸洗い”できる希少なタイプ
メリット
- 敷布団を洗濯機で丸洗いできる
- 3分割(頭・腰・脚)できるので、部分洗いできる
- 価格が安い
- 専用ネット付き
デメリット
- 固綿が偏りやすい
- 洗濯機との相性で脱水エラーが出ることがある
- 腰痛持ちには気になる底つき感
👉こんな人におすすめ
・子ども・ペット・介護など、汚れやすい環境で“ガンガン洗いたい”家庭。
・洗える敷布団を試しに使ってみたい人
アイリスオーヤマ エアリーマットレス 厚さ5cm
硬め高反発、洗いやすさと価格のバランス良し
メリット
- 中材を3分割できるので部分洗いしやすい
- 軽くて扱いやすい
- 手頃な価格
■ デメリット(差分のみ)
- 体圧分散が低く腰痛持ちには向かない
- へたりやすい(半年〜1年でへたったという口コミあり)
👉こんな人におすすめ
- 洗いやすさと価格のバランス重視派
- 大柄でなく、硬めの寝心地が好きな人
ウィンドバード 洗える敷布団 全周ファスナー シングル・ロング
“布団寄りの寝心地”を求める人向け。
メリット
- 厚みがあり底付き感が少ない
- 敷布団に近い安定した寝心地
- 何回洗っても型崩れしにくい
デメリット
- 中材分割ができず洗うのが大変
- やや乾きにくい
- 重い
👉こんな人におすすめ
・寝心地最優先で、洗う手間を許容できる人
・多少高くても長く使いたい人
ブレインスリープ オールインワン
コンパクト性に特化したタイプ。
メリット
- 圧倒的にコンパクトなので省スペース
- 持ち運びやすい。
- 洗える枕・シュラフ(掛け布団)がセット
- 腰をしっかりサポートしてくれうので腰痛持ちでも安心の寝心地がよい
デメリット
- 幅が70cmと狭い
- 価格が77,000円と高いが無料トライアルがない
👉こんな人におすすめ
- 寝具の収納場所が少ない人
- アウトドア、災害用など持ち運びしやすいものが欲しい人
- 予備の寝具が欲しい人
タイプ別まとめ
結局のところ——
固綿の“偏りリスク”を許容するか、
合成繊維の“冬の冷え”を許容するか。
選ぶべき軸はこの2つだけです。
| 商品名 | 弱点 | タイプ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| アイリス 洗える敷布団 | 固綿偏りリスク | ガンガン洗いたい | 子ども・ペット・介護家庭 |
| エアリーマットレス | 冬の寒さ・カサカサ音 | 総合バランス | 洗いやすさ × 寝心地 × 価格 |
| ウィンドバード | 冬の寒さ・カサカサ音 | 寝心地・耐久性重視 | 布団寄りの厚みと安定感 |
| ブレインスリープ | 冬の寒さ・カサカサ音 | コンパクト重視 | 狭い部屋・アウトドア・予備寝具 |
筆者は何を選ぶか
コストとメリット・デメリットを比較した結果、
最も弱点が少ないのはエアリーマットレスでした。
しかし、合成繊維マットレスにはどうしても避けられない弱点があります。
- 冬の冷えやすさ
- 独特のシャリシャリ音
洗いやすさや扱いやすさは魅力的でしたが、
“冬の寒さ対策でモノを増やしたくない” という理由が大きく、
今回は購入を見送りました。
敷布団タイプも洗いやすい反面、固綿の偏りやすさが気になり、こちらも選びませんでした。
まとめ
- 洗える敷布団は 固綿入り敷布団タイプと合成繊維マットレスタイプ に分かれる
- 固綿入り敷布団は丸洗いできるが固綿の偏りに注意
- マットレスは洗いやすい反面、冬は寒い
選ぶ基準は「どの弱点を許容できるか」
✅今回比較した商品
・アイリスオーヤマ 洗える敷き布団 洗濯ネット付 SKF-WB05-SN
“丸洗いのしやすさ”を優先したい人向け。[商品ページ]
・アイリスオーヤマ エアリーマットレス
洗いやすさ・価格・扱いやすさのバランス型。[商品ページ]
・ウィンドバード 洗える敷布団 全周ファスナー
敷布団に近い安定した寝心地を求める人へ[商品ページ]
・ブレインスリープ オールインワン
省スペース&持ち運び重視のコンパクト派に。[商品ページ]
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